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大学生が色々書くブログ

スーパードンキーコング

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ハード スーパーファミコン

ジャンル アクション

発売日 1994年11月26日

開発 レア社

販売 任天堂

定価 9,800円

 

 

面白い。の一言に尽きる作品。プレイのきっかけはミニスーパーファミコンを持っていて、今作が収録されていたから、有名な作品だしやってみるかということでプレイ。

スーパードンキーコングは2D横スクアクション。左から右へ進んでいき、ゴール手前にある「EXIT」の看板の先へ進めばゴール。

道中には4つ全て集めると残機が一つ増える「KONGパネル」や3つ集めると自動的に特殊なボーナスステージへと進める「アニマルパネル」などがあり、様々な機数を上げる手段があるので序盤は機数を上げやすい。

ステージ一つ一つにボーナスステージがあり、そこでマリオで言うコイン(100個集めると1UP)であるバナナが大量に入手出来たり、アニマルパネルを入手することができるなどといった探索要素も含まれている。

ステージマップは全体マップとレベル内マップに分かれており、全体マップでは大体5,6ステージくらいをひとくくりにした「レベル」を選択でき、レベル内マップではそのコースの中からステージを選択して開始する。また、一度レベルを選択するとレベル間を移動できるファンキーコングの小屋やレベル内での最後のステージにいるボスを倒さない限り全体マップには移動することが出来ない。

全レベルは6。レベル6をクリアするとラスボス、キングクルールと戦うステージが出現する、といった感じ。

セーブは大体3つめ辺りのステージをクリアすると各レベルに出現するキャンディーコングの小屋で行うことができ、出現すれば何度でもセーブすることが可能。なので基本的には、

 

ステージを2,3クリア→キャンディーコングの小屋でセーブ→残りのステージはクリアするごとにセーブ→ボスを倒す→次のレベル

 

といった感じでゲームを進めていくことになる。最初の残機は5。ゲームオーバーになれば最後にセーブした場面から再開になるので、こまめにセーブをやっていく必要がある。

 

ゲームの大まかな説明はこれくらい。マップ移動こそ癖があるが、それ以外はよくありがちなファミコンスーファミの横スク、といった感じだが、それだけではない。今作はそのようなジャンルの中でもトップクラスに凄いポイントが幾つも存在する。

 

SFC最高のグラフィックと音楽

今作を語る上でグラフィックは外せない。現行ハードとはまた違った、2Dアクションゲームのグラフィックでは天井を叩くほどのクオリティ。

ステージは森、工場、洞窟、水中、雪山など様々で、それぞれのステージにあったCGの背景は本当に作りこまれていて凄い。最後まで見飽きることのない、スーファミの限界値を超えたクオリティ。

あとBGMね。これも良い。それぞれのステージのBGMで今では「ドンキーらしい」BGMだらけで今作の時点で方向性が確立されたと思う。

最初のステージ1で流れるBGM「DK Island Swing」から打楽器の軽快なリズムに合わせて如何にもジャングルっぽいBGM。1-1のBGMとしては見事に「ドンキーコングのBGMと言えばコレ!」を確立させた曲。スマブラのBGMで一度は聞いたことあるのではないだろうか。

一番凄いと思ったのは「ゲームBGMとしての没入感が完璧」だったこと。ゲームBGMはそのゲームに自然と馴染むBGMで無ければならず、ゲーム中でのどのような要素よりもBGMが目立っていたり、いくら完成度が高くてもゲームとしては合わないなどといったことが起きると大きく損ねてしまう。しかし、今作のBGMはどれもステージにすっと入り込むようなBGMで、何も違和感なくプレイできた。

もちろん楽曲としての完成度も素晴らしいが、「このBGM凄いな」とすら思わせないほどゲームの一部分としての要素として成立していて、ゲームBGMにおける役割を最大限に発揮していた。

 

・難易度が絶妙

難易度でいうとしっかりと難しい。めちゃくちゃ死ぬしゲームオーバーも頻繁に起こる。

アクションゲームとしては操作が単純で、ゴリラならではのタルを投げる、転がる、床を叩くなどのわかりやすいアクションから、敵を倒す手段はタルをぶつける、踏む、転がって当てるなど、操作もわかりやすく、レベル1をクリアした頃には大半の操作をすることが出来る。だが、それでも難しい・・・

そもそもこのゲーム、主人公のパワー系で倒せる敵が多いドンキーコングとその相棒であるスピード系ディディーコングを操作することになるのだが、コースに設置されているDKバレルを壊すともう片方のキャラが出現する。

しかし、どちらのキャラも体力は1しかなく、一度攻撃を受けると操作していたキャラはやられてしまい、そうさしていないもう片方のキャラに切り替わる。もちろん、どちらかしかいない場合は一機失うことになる。

ライフが1または2しかない緊張感だったり、ゲーム後半ではシビアな操作を求められることが多い。

その為今作におけるセーブの重要度は高く、一度セーブしてしまえばゲームオーバーになってもその場面から再開することが出来るので、ゲームを進めていくほどセーブが大切になっていく。

ところが前述した通り、セーブポイントであるキャンディーコングの小屋は頻繁に出現するものではなく、セーブポイントの出現した後のレベルはステージごとにセーブすれば良いが、まだ出現していないレベルではそこまでノーコンティニューで進めなければならない。

このシステムは結構評判が悪く、様々なレビューサイトを見ても「いつでもセーブを行うべきだった」という意見をよく見るが、個人的には悪いとは感じないかな。

セーブ区間の空きがゲーム難易度に絶妙に絡んでいて、「死んで覚える難しさ」と「戻し作業の難しさ」が上手く両立出来ていたのかなとは思う。

レベル4の前半の難易度はちょっと別。今作最大の難関ポイントと言っても過言じゃない。コースとしては4-1から4-4までの区間で、どのコースもトップクラスの難易度。もうここがマジで難しかった。この4ステージ、どのステージもやたら記憶にある。

後はトロッコ。トロッコに乗りタイミングよく線路と線路を飛び越えるステージ。ジャンプのタイミングがかなりシビアで、一度でも失敗すると即死亡。初めてプレイする時はとにかく落ちる。そしてゲームオーバーになる。

初登場はレベル2で、序盤最大の壁だと思う。でも一度クリアしてしまえばタイミングの問題なのでちゃんとクリア出来て上達を実感できる。この辺りのゲームバランスは絶妙。

ゲームオーバーが嫌ならばレベル1に戻り何度もステージをプレイして残機を増やすことで大量の残機で挑めるため、詰む心配はあまりない。ただしゲームを中断して一度電源を落とすと残機まではセーブされない。そこはレトロゲーだから仕方ないか・・・。

ちゃんと硬派でありながらも挑戦する意欲を掻き立ててくれる難易度だった。

 

・アニマルフレンド

道中、ドンキーやディディーと違うキャラが出現することがある。動物のマークが描かれた木箱がいくつかのステージでは存在し、それを壊すとアニマルフレンドが出現。イメージとしてはマリオでいうヨッシー的立ち位置のキャラ。

特殊アクションが追加され、敵に当たったとしてもアニマルフレンドから降りるだけで実質ノーダメ。逃げ出すが再び乗れば使える。

ただこのキャラ達、なかなか操作が独特でジャンプして足場を乗り越えるステージが大半を占めるゲームなのでなかなか有効活用できず、終盤は木箱が出現してもあまり使わうことがなかった。ただ、水中ステージではコング達は攻撃手段を持っていない為、水中で仲間になるカジキのエンガード(キャラ名)は水中の敵を攻撃できるのでこいつは有効に使えた。水中ステージは別に落下とか気にする必要ないからね。

 

・ボス戦

普通のステージはかなり難しい今作だが、実はボス戦はそこまで難しい訳ではない。そもそもボス戦にたどり着く頃にはセーブポイントが出現しているため戻される心配が無く挑める為、あんまり危機感なく挑むことが出来る。頻繁にセーブ、良いか悪いかわからない。

基本的にはパターン読みが主流になる。ラスボス戦は特に。トライ&エラーを繰り返して敵の行動を読み取り、そこから最適な攻撃法を編み出す。なかなか楽しい。完膚なきまでに叩きのめす快感。たまらん。

でももう少し強くあっても良かったかなと思う。別にゲームオーバーで戻される訳じゃないし、もっとガッツリ戦えるようなボスと戦いたかった。

 

ふぅ。こんなものか。

今作のやりこみ要素として達成率というのが表示されるのだが、上がる方法が「ボーナスステージに入る」という方法な為、クリア時の達成率はせいぜい35%前後。40%にも満たなかった。最大は100ではなく実は・・・・これは割と有名な話だね。

ボーナスステージに関しては完全に収集要素なので、今回はここまでで終わらせておく。また気が向いたらプレイしてぼちぼち集めていくのかもしれない。ちょっと今回は満足。これ以上やると嫌いにになってしまう危険性があるラインなのでもうやらないと思う。

 

発売されたのは生まれる前の話なので当時の状況を知らないが、今作はSFC後期でもうプレイステーションセガサターンが発売されていて次世代機がブンブン言わせてた年に最も売れたソフトらしい。すげえ。

その後も続編として2,3が続けて発売されたのだが、まだ未プレイ。やってみるのもアリだよなぁ。そこまで良く思えなかったアニマルフレンドも続投。意外と好評だったのか・・・?

とりあえず買ってみるのもアリかもしれん。そう言って積みゲーが増えていくんだよ・・・。うん。

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