（ミリシタ）今回起きてる炎上について語る
事件が起こった。いや、起こってしまったと言った方が良いのかもしれない。
自分がここ数年で一番プレイしているスマホゲーム、アイドルマスターミリオンライブ！シアターデイズ（以下ミリシタ）で、滅多に起こらなかったバグが発生した。
このバグ発生における運営側の対応というのが非常にマズく、多くのミリシタPが運営に対する信用を落としてしまった出来事が起こってしまった。今回はこのミリシタにおける炎上について自分なりに書き連ねた記事である。コメントがあればここではなくTwitter(@gentyanrain)にお願いします。
事の発端
1月8日に日付更新を行った際に、一部のプレイヤーが当時「1日1回10連ガシャ無料」のキャンペーンをやっていたガシャイベントで合計8回も無料で引けるというバグが発生。TwitterのTLは一時騒然し、8回引いた人の中にはピックアップキャラを引いたという報告が上がったり、ロールバック（バグが発生する前までプレイが引き戻されること）が起こるから引いても仕方ないだろうといったツイートや、不正なガシャ権利配布な為引くことをしてはいけないのではないか、といった声が上がった。
バグ発生から約半日後、運営がようやくゲーム内のお知らせで本件の出来事についてコメント。本件について調査中と発表する。
その後、お知らせの追記により全員にお詫びのアイテムとバグを受けた人には個別に対応すると発表し、さらに今回のガシャのみだったはずの「1日1回10連無料」キャンペーンをさらに次のガシャイベントでも行うと発表した。
そして1月10日、ガシャのお詫びのアイテム配布、及び対応が行われた。その内容というのが、
バグが発生せず、発生時の日にログインしていたユーザー→10連チケット1枚
バグが発生し、その時にガシャを過剰分引いたユーザー→なし
バグが発生し、その時にガシャを引かなかったユーザー→10連チケット8枚
この運営側の対応にユーザーが炎上。現在にまで至る。
今回の炎上に関しては原因は主に3つ。
① ガシャという部分でバグが発生してしまったこと
ソシャゲにおけるガシャというのはユーザー側と運営側が最も金銭をやり取りする場であり、ユーザー側には欲しいキャラを引き当てることが出来るかもしれない権利、運営側には直接的に利益を得ることが出来る。
故に最もデリケートゾーンであり、ガシャの内容によって炎上したソシャゲというのはごまんと居る。（例：パズドラの消費者庁コラボ）なのでこのガシャでバグが起きるということはそもそも炎上してしまう可能性を引き上げてしまうことになる。しかし、これは結果論であり、根本的な原因は他にある。
② 運営側の対応
今回の炎上が起こった一番の原因はコレ。というか、大半のソシャゲの炎上はコレ。まずこのようなバグが起きた際に最も大事なのは初期対応である。まずは起こってしまったことに対して運営側が何かしらコメントを残さなければならないのだが、今回に関しては約半日もの間ノーコメント。これは流石にマズすぎる。最低でも発生開始から1時間前後にはコメントを発表しておくべきだった。
その後、バグに対する対応と配布アイテムについて発表されたが、これは完全に「バグを引いたもの勝ち」になってしまっていて多くのユーザーに反感を買わせてしまう結果に。
このアイテム配布に関してはかなり難しい。もしユーザー全員にバグが起きた人と平等にするためにガシャチケ8枚配布をしてしまえば運営側の損失は非常に大きく、ここ最近右肩下がりだった利益がより下がってしまう。ソシャゲの難しさがこれでもかと表れている。利益の損失を取るかユーザーの信用の損失を取るか、最終的に損失はどちらの方が大きいのかわからないが、今回運営は後者を取った、ということになる。
ミリシタは全くメンテを行わないゲームとして知られているが、今回は間違いなくすべきだった。当時はまだゲーム内イベント中だった為、もしメンテナンスが行われればイベントを頑張っている人たちには反感を買うことになるが、今起こっている規模よりも圧倒的に狭い範囲で収束させることが出来たはずである。うーん、メンテナンスを行わないことにたいする運営のプライドなのか・・・。
そして運営のコメントが全てゲーム内でのお知らせであり、ミリシタの公式Twitterでは一切この件のツイートが出なかった。なんの為のアカウントなのかわからん・・・。今のミリシタ公式垢は基本的にガシャのお知らせとピックアップキャラの4コマと誕生日のキャラをお知らせするだけのbotでしかないので、Twitterでの対応は間違いなく必要だった。
自分がミリシタを始めてからこのようなバグ、そして運営に対する炎上（ユーザー間のいざこざはめちゃくちゃ多いが、おおむね運営に対しての印象は良かった）というのは全く未経験だったので、もしかしたら運営側のバグ対応に関する経験値が無かったのかもしれない。とはいえ、今回の炎上発生の一番の原因であることには間違いないのだが。
③ 課金者に不利なバグだった
今回のバグでは課金者に対して非常に不利な出来事だった。理由①でも述べたようにガシャは最もお金が動く場所なので、多額の課金をしているユーザーからの反感は凄まじかった。何しろ、一番運営に利益面で貢献している立場のユーザーが一番不利な立場になったのだから、この対応は当たり前のことである。
ミリシタには天井システムがあり、一つのガシャイベントを一定数引く（300回）と、そのピックアップキャラが自動的にもらえるというシステムである。つまり一つのガシャでも課金しなければいけない額というのは頭打ちになるということである。そうだったとしても、課金額は9万近くまでになり、決して安い値段ではないという規模ではないほどの高額である。
それが今回のガシャイベントではそもそも1日に10回分タダで引ける＋80回を無料で引けてしまう、というのは天井までして課金したユーザーに対する仕打ちとしてはあまりにも残酷。対戦型のゲームではないとはいえ、他人に有利なことが起きれば不快に感じることが多いソシャゲ。さらに重課金者は不快に感じやすいものである。そのことを運営が認識出来てなかった。そもそも、最もゲーム内では尊重されるべき重課金者の有利な権利を今回のバグでは全く貰えないどころか逆に不利になってしまったことが炎上した原因の大きな要因の一つとして考えられる。
以上のことから今回の炎上は起こった。原因を見ると、本当にソシャゲを運営するってのは難しいな・・・とつくづく思ってしまう。まぁそれ（ソシャゲの難しさ）とこれ（運営側の対応）は別なんだけども。
そもそもあと8回引けるバグが何故起こったのかというと、無料でガシャが引けるキャンペーン中にログインできなかった人に対する救済措置であり、ガシャを引ける権利が蓄積されるようなシステムが去年導入されたことから始まったのである。何かしらのバグで「一部のユーザーが引いてないから今日は蓄積されて合計8回引けます」が起こってしまったところから始まったのである。つまり、「運営の痒いところに手が届く」から「痒くないですらテコ入れしたらバグって炎上した」というなんとも悲惨なところから本件は始まったので、その点に関しては運営はなんか可哀想だなと思ってしまう。とはいえ、バグに対する対応は非常にマズかったし、今回失った信用を取り戻すのはほぼ不可能であることから、今回の損失は間違いなく大きい。しかも、その信用を失ったユーザーの大半が重課金者ということも今後響いてくるだろう。
是非運営側には今後「ゲーム内イベントで利益を得る」ことをやって欲しい。現在のミリシタのイベントで走るのは正直苦痛すぎる。上に行っても得られるのは称号のみとか辛すぎるって・・・本当に・・・。
プラチナスターピースとかもっと上位層にはあげてもいいと思う。配布渋りすぎだし、そのようなアイテムを得られる権利はイベント上位層は本来あるべきだと思う。ただでさえ少ないユーザーが今回でさらに減ってしまうようなことがあると、本当にマズいし、これまでの狭く深いような展開をしていくのであればゲーム内イベントの抜本的改革を行う必要は間違いなくあると思う。
結果的に全ユーザーが得したが、人間特有の「他人と比べたがる」素質が今回では仇となり、「またアイテム配布すればなんとか収まってくれるだろう」という運営側の思惑も虚しく、異質な雰囲気の中、1月19日には「ミリシタ感謝祭」が開催されることになってしまう。あと、運営に対する意見は公式Twitterのリプではなくちゃんとそれようのフォームがあるからそこからするように。多分リプとして送られた意見は運営見てない。
今回の炎上で一番自分がイラついたのはそれを記事にする害悪アフィサイトです。
（1月17日追記）
学校帰りにチュウニズムやってたらなんか来た。
Twitterでは「今考えうる最悪の対応をしてしまった」とか言ったが他の人の反応を見るとそうでもなさそう・・・？な気がする。
で、何があったかというと運営がついに今回のバグ対象ではないユーザー全員に10連チケット7枚配布を行った。
それと同時に今回の対応についての説明だったり謝罪だったりがゲーム内のお知らせにて掲示。人によっては説明の方が嬉しかったんじゃないだろうか。
だったら最初からやるべきでは・・・？と思わず感じてしまう。原因②の方でも書いた通り、このようなバグが起きた際の運営側の損失としては実際の利益と目には見えないユーザーの信用の損失があるが、結果としてどちらも損失した、ということになるだろう。
しかし、このまま何も無く次に進むよりかはよっぽどマシであることには間違いないし、このような経緯になった理由などもちゃんと説明責任を果たせていたと思う。まあ、ちゃんと理由を説明するということになれば説明だけ、ではなかなかユーザーの怒りは収まらなかっただろうから、この配布は仕方ないのかもしれない。実は今回の大きい収穫はガシャチケ7枚ではなく運営側がちゃんと今回のことについて説明した、という事実だろう。
今回の配布で一番言われてるのは「本当にサービス続くの？」という疑問である。持って当然の疑問である。プレイ人口は他のソシャゲに比べると圧倒的に少ない。それに、無料ガシャもやってしまっている（そもそも今回の原因はコレだし）以上は思わざると得ない。本当に大丈夫なの？と。
正直、大丈夫なの？と思ってくれる人が居る限りは続くだろう。一番最悪なのはプレイ人口の減少なので、それをなんとしても食い止める必要があった。その方法としては、
まずこのような経緯に何故至ってしまったかを説明しなければならない
↓
説明したところでユーザーが受け入れてくれるわけではない
↓
説明と謝罪を受け入れてくれるには相応のお詫びをしなければならなくなる。
↓
だからチケット配布しよう。いや、しないといけない。
という考えだと思うので、重課金勢のミリシタ離れをなんとしても防ぐ狙い。
さらに大丈夫？と思わせることによって課金してくれるのでは？という狙いもあるのかもしれん。本当のところはわからないが、そうだったとしても追記の判断は正しかったと思う。
そもそもこうなってしまったのもメンテナンスをしなかったからであって、別にメンテナンスを意地でもしないソシャゲは良いとは言い切れない、ということが今回でわかった。やるときはイベント中であっても必ずやるべきだった。
発生から16時間後に状況が判明したのであればそれまでは緊急メンテナンスでプレイ出来ない状況を作るべきだったし、イベントへの補てんの方がよっぽどリスクは低かったと思う。
今までずっとメンテナンスをやってこなかったミリシタ運営だから、そこは思い切って大規模メンテナンスを行ったとしても大多数のユーザーは怒らなかっただろう。だが、運営は後で補てんすれば大丈夫だろう、という甘い考えをしたことにより今回の炎上を生んでしまった。この事実は変わりない。
ひとまずは重課金者のユーザー離れをなんとしても防ぎたいところ。そしてその後にはガシャだけではないジュエルの使い道、そうイベントの抜本的改革を行って欲しいと思う。
これを運営の問い合わせに言って、自分も頻繁にミリシタでの課金はやらないのだが、今回はちょっと課金して次かその次くらいのイベントを走りたいと思う。
